『煙のような独白に』





空を覆い尽くす暗闇。
夜空に瞬く幾つもの星。
黒い世界を照らす一つの月。
その世界は、静かだった。
まるで、死んだように。
闇と月と星だけが照らす世界は静かだった。
静かな、夜。
音のしない、静かな夜。
何の気配も存在しない、静かな夜。
私だけが、存在する夜。
空に浮かぶ丸い月を求めて、私は手を伸ばす。
届きそうな気がして、
触れそうな気がして。

結局、
届きも、
触れも、
しなかった。



――そして、私は目が覚めた。



『煙のような独白に』
著:riverside

 

2011.5.8.第八回博麗神社例大祭
は-27a 空廻不器用三世(委託)
サイズ A5
頒布価格 300円

 

 

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